裸足のシンデレラ
暗闇の中にいる事よりも隣にいる小山さんの方が怖かった。



「おトイレここですよ。」
「あぁ。ありがとう」


グイッ。


「…………!?!」

一瞬手首が契れたかと思う位痛みを感じた。


「な、なんですか!?」



「お姉ちゃん、直の女じゃねぇだろ?そうにしろ、どうでもいいけどなぁ。でけぇ声出すんじゃねぇぞ」


「やだ…離して!!直先輩!!助けて!!だれか!!!!

バチンッ。

「………!???!」


頬が暑くなった。


「おいおい。黙って言う事聞いてりゃ痛い事しねぇよ。」


「ホント…小山さん勘弁…してくださ…ぃ。」


涙がでてきた。
怖くてこれから起こる事がなんとなく予想できて…


「も…やだぁ…」


諦めちゃいけない。
あたしの初めては絶対に好きな人と…


なんだから…。
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