裸足のシンデレラ
小山に背を向けて歩き出した瞬間。

溜まっていた物が爆発したかのように涙が溢れた。

だが、そんな姿小山に見せる訳にいかない。


急いだ。

泣きながらみんながいた所に


「紗耶香ッ!!!!」


「……………。」

直先輩…。


「はぁ…ッはぁ…ッ。はぁ…ッ。紗耶香?泣いとんのか?なぁ紗耶香?」


ナオセンパイ…


アタシ…


アタシ…


アタ…


「あ…のね…。」


「ヤられたんやな。どこや。アイツどこ行ったんや」


直先輩の話し方がガラリと変わったような気がした。

「ちが…くて…」


「せやからアイツはどこ行きよった!!!紗耶香!!!答えろ!!どこでされたんや!!」


ナオセンパイ…


ヤメテ…

聞こえたら…
大変な事になっちゃう…
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