裸足のシンデレラ
「ちが…くて、あたしが一人で転んだの…」



「ほぉ。転んでそこまで服が破けるんか。」


「そ…う…。」


チガウノ。


「なら、その時サンダル片方落としたんか」


「うん…」


キイテ

ナオセンパイ…。


アイツニキコエタラ…


「な訳ないやろ!!!お前の姿見て転びました。その時服破けました。あぁ。そうですか。って通じる訳ないやろうが!!お前は…」


「おいおい。直。女にそこまでカッカすんなよ〜」



「…ッ!?!???!」


小山…。


「あぁ調度よかったわ。小山さん、俺の紗耶香に何があったか知りません?なんかただ事ではないような事は予想つきますがね。」


「そうか〜?そんな事より直。こんなつまんねぇ女とさっさと離れちまえよ。声ひとつ上げねぇ。色気も糞もねぇよ。初めてだったんだろうがなギャハは!!」


……………。

「もういいよ。直先輩?みんながいる所に帰ろう?」


「小山さん。アンタ…俺の女言いましたよね?ホンマ俺…」


「帰るわ。じゃあの、姉ちゃん、直」
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