裸足のシンデレラ
始まり
「紗耶香?」
「んッ。な…ぁに?」
あたしは濡れたままリビングのダイニングテーブルの上に座らされた。
あたしの髪や体から雫が落ちる。
今思ったらあたし全裸だし。
「直先輩…?服…。あと床とかテーブル濡れちゃいます…タオル…ッ」
後頭部に手を回しキス。
「んッ」
もうだめ
なんか溶けそう
どれ位二人は唇を重ねていたんだろう。
どれ位お互いを欲しがったのだろう。
あたし…もう…。
「紗耶香。明日は病院いくで。せやから早起きや!今日はもう寝るで?」
「直先輩?ありがとう…。本当にありがとう。でも明日はいいや…家に帰らないとパパ心配するし…。病院も中に出されてはないから大丈夫だとおもう。今日始発で帰るね?」