裸足のシンデレラ

直先輩はあたしときっと向き合おうとしてくれてるんだ…。


色々直先輩の事が聞けて安心したのか腕の中に包まれながら目を閉じた。


【いい夢がみれますように】


…………………


タスケテ！！！


ヤダ！！！！


ヤダ！！！！


ダレカーーーー


ヤダ！！！！！



イヤーーーーーー！！


ガバッ。


「はぁッはぁ。はぁッ」

夢の中で誰かに追いかけられ足首を捕まれてどこか解らない暗闇へと引きずられて行く夢をみた。


「さやか？大丈夫か？なんか怖い夢でも見たんか？」


あたしは直先輩に夢の内容を話した。


「そうか…。怖かったなぁ。でも紗耶香には俺がついてる。どんな奴相手でも俺がハッ倒したるで！安心し！！俺はいつでも紗耶香の隣におる。ホラ。な？」

と言って手を握りしめてくれた。


今度は大丈夫って。
自分に言い聞かせてまた眠りについた。