冷血王子に捕らえられた泣き虫姫【完】


「まぁまぁ、そう泣くなって☆色んな案があったんだよ?」


って笑いながら頭を撫でてくる香苗。


「色んなって……?」


涙目になりながら聞いてみた。

「ん?えっとねぇ〜…、ハゲ先のズラを取りに行く、とかぁ、学校のアイドル、佐藤先輩に告るとかぁ〜…、あんたねぇ、冷血王子に婚約の申し込みでよかったじゃん。ハゲ先のズラ取ったら、どうなると思う?私なんて1ヶ月トイレ掃除させられたよ?あと、佐藤先輩に告ってみな?レイプされるわよ?それに比べたら、冷血王子なんて屁でもないでしょ?」


と自信満々に言ってきた、
屁でもあるよ……
ってかんじだけど………

一番気になるのは、香苗、先生のズラ取ったんだ……

って事だった。


「で、でも…」


反論しようとしても、言葉が浮かんでこない。


「あのねぇ、ハゲ先や、佐藤先輩に比べたら、冷血王子なんて振られておしまいなんだよ?いいから行け!当たって砕けろ!!そして帰ってこい!!」


そう言って香苗と琉伊は私の両腕を掴んで無理矢理たたせた。

そして教室のドアを開けて、私を教室から追い出した。


雫は………

最初から最後までずっと微笑んでいた.


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