冷血王子に捕らえられた泣き虫姫【完】
罰ゲーム実行
──────コンコンッ
私は数学準備室についた瞬間あまり深く考えずにドアをノックした。
「はい」
…………
ビビビ…ビックリした…
こ……これが…
噂の冷血王子の声……
私はあまりの事の重大さに硬直して半泣きになった。
しばらくして返事をしなかった私を不審に思ったのか、中から足音が近付いてきた。
────────ガチャ
扉が 開いた………
こ……この人が
『冷血王子』
確かに綺麗な顔をしていて、王子っぽい。
けど冷たい表情に体が強張った。
けど彼は私をみた瞬間、目を見開いた。
でもそれはほんの一瞬。
すぐにまた冷たい表情に戻った。
そして彼を口を開いた
「どうしたんですか?八城さん」
驚きだ。
私は先生の事がしらなかった。
が、先生は私を知っていた?
「八城さん?」
私は呆然と先生を見上げていた。
先生が私を呼びかけていたが、やっぱり 呆然と突っ立っていた。
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