光の姫は何も知らない
序章 はじまりのはじまり
真っ暗闇の路地裏。


そこでうごめく黒い影は一人の少女を追いかける。


少女は『お願い! やめて! 来ないで!』って叫び声をあげながら逃げる。



それでもその影は動きを止めることなく少女にどんどん迫る。


迫ってくる恐怖に少女は必死に逃げるしかなく、激しく動く心臓を押さながら走ていた。



その時−−

焦りすぎてか少女は足を絡ませて体勢を崩して転んだ。


それがチャンスだと言わんばかりに黒い影は少女に迫った。


少女はもうダメだと思い目をつむり、黒い影が襲うのを待つしかなかった。





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