光の姫は何も知らない
｢なんだよ。邪魔すんな｣


ぶっきらぼうにいう赤井君。


そんな赤井君に更に苛立ちを覚える。


｢皆でこそこそ喋ってんじゃないわよ！
あたしの名前が出てるのだからあたしに関係ある話でしょうがっ。それなのに本人目の前にして無視ってどうなのよ。
あたしも関係する話なら皆で話し合う前にあたしにも説明するのがスジってもんでしょ！｣



一気に不満をぶちまけてしまいゼーハーと新しい空気と古い空気を入れ換える。


あたしの言葉に４人はポカーンとした顔であたしを見ていた。



その時、パチパチという拍手が聞こえた。


拍手がする方を見るとそこには赤井さんが穏やかな笑みを浮かべていた。



｢確かにヒカリさんの言う通りです。彼女を無視して能力があるない話をしても正確な真実が出てくるとは限りません。
それだったら４人がヒカリさんの先生になってそれで能力があるか決めればいいと思います。

まぁ、私が連れてきた子です。能力がない訳はないと思いますけどね｣


最後にニッコリと微笑むと赤井さんは部屋から立ち去った。


｢理事長！ お待ち下さい｣


そのあとをさっきまで黙っていた黒装束の男は叫びながら追いかけていった。






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