光の姫は何も知らない
赤井さんがでていった部屋はシーンと静まりかえる。


皆が皆様子を伺っているようだった。


やっぱりあたし言い過ぎたかな?


後先考えずに発言するのはあたしの悪いくせだよね。


はー。この状況どうしよう…


一人自己嫌悪に陥っていると、ミズノ君が口を開く。


「白原さん。さっきはごめん。君を無視してオレらだけで言い争っちゃって。
確かに理事長の言う通りオレらがああだこうだ言ってもしょうがないよな」

「ううん。あたしもちょっと言い過ぎたから。ごめんなさい」


ミズノ君の言葉にあたしが謝ると碧山君が喋りだす。


「そんな! 白原さんが謝ることないです。僕らも悪いんですから」


「俺も…そう思う」


碧山君と黄村君がそう言ってくれたからそれだけで嬉しかった。


「そういえばカイジは白原さんになにかないのか?」

ミズノ君の言葉に碧山君、黄村君はジッと赤井君を見る。


3人に見られて居心地が悪かったのか赤井君は、


「俺も…悪かったな」


あたしの顔を見ながらぶっきらぼうに言った。



「でも、だからってお前を認めたわけじゃないからな!」


謝った後にそう叫ぶと部屋から出ていった。




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