光の姫は何も知らない
食堂に着くと昨日と同じようにミズノ君があたし達に気づいたのか笑顔で手を振っていた。



昨日あんなことあったのに気まずい。


とか思っていても碧山君と黄村君には関係なくて二人はミズノ君の元へと向かってしまう。


二人が行ってしまうなら行かないわけにはいけないわけでしょうがなくミズノ君の元に近づくと、


｢白原さん！ 昨日はゴメン｣


なんて頭を下げられてしまった。


｢そっ、それはこっちのセリフです。あたしの方こそすみませんでした｣


そう言ってあたしもミズノ君と同じように頭を下げた。


ミズノ君はあたしが能力を認めなかったから言ってくれただけなんだから。


二人して頭を下げていると冷静な声で、



｢二人とも、ここが食堂だって覚えてる？｣


黄村君が冷静に言うのであたしは慌てて頭をあげた。


ミズノ君は黄村君の言葉に気づいて頭をあげていた。


その瞬間パチッて黄村君と目が合う。



綺麗な蒼色の目…ってそうじゃない。



自分のやってることが恥ずかしくて顔が暑かった。





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