光の姫は何も知らない
「そう。任務
とりあえず白原さんも席に座ろうか。立ち話もなんだしね」


「あっ、うん」


あたしはミズノ君の言葉通りに席に着く。


それを確認するとミズノ君は話しだした。


「白原さんはここに無料で通えるってこと知ってる?」


「はい。国の経営だから無料だって赤井さんに説明されました」


なんで無料で入れるかはわかんないけどね。


「その説明は合ってるようで微妙に違うんだ。
この学校には強い能力を持つ者に使命を渡される。それが任務というんだ」


「なぜ強い能力の方だけなんです?」


というかその中にあたしも含まれてるのがちょっとって思うけど。


「任務が危険…だからです」


「危険なんですか!」


そんな所にあたしが行って大丈夫なの? 行ったら邪魔になりそうな気がするんだけど。


「危険だよ…そもそもこの学校が作られたのは…」



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