光の姫は何も知らない


「あぁ。なんであたしがこんな学校に通うことになったんだろう。
あたしは体育大会で走ってただけなのに」


他の皆と比べて…うぅん。遥かにだけどタイムが良かっただけでこの学校に転校だなんて。


それに能力制御学校ってなんなのよ! こんな変な名前の学校で何を学べって言うわけ?


あたしは学校を見ながらため息をつくしかなかった。


するとあたしの前に黒い服に身を纏った怪しい人が現れた。


なっ! この人、明らかに怪しいんだけど…


警戒心満載でその人物を見るとその人はそんなことお構いなしに話し掛けてきた。


「あなたが白原 光(シラハラ ヒカリ)さんですか?」


「そうですけど…あなたはなぜあたしの名を?」


あたしは赤井さんを尋ねにここに来たのだから。




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