光の姫は何も知らない
あたしがご飯を食べ終わる頃にはライト君も食べ終えていた。


なんか悪いことしたなって思っているとミズノ君に声をかけられる。



「白原さんとライトが食べ終えたし例の所に行きますか。
あっ！ フウタはカイジ呼んできてくれないか？」


ミズノ君はそう碧山君に告げると碧山君は『わかりました』と言いながら先に食堂を後にした。


「赤井君を呼ぶってことは赤井君もいないといけないの？」


「まぁね。オレら４人で監視者だから、４人いないと入れないんだ」


「そんな所にあたしが行っていいの？」


「白原さんはオレらの仲間だからいいんだよ」


ミズノ君から出た『仲間』という言葉がうれしかった。


なんだかんだで気味がられたから。


あたしはスッと自分の髪を持ってそう思った。


「ヒカ…リ？」


ライト君に名前を呼ばれて我に返る。


「なっ、なに？」


「いや、ぼーっとしてたからどうか、したのかと…」


「ごめんね。なんでもないよ」


あたしが一人悩んでると皆に心配させちゃうよね。今度から気をつけないと。




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