光の姫は何も知らない
闇の王の元へと向かってる途中。


なんでだろう…
すごい気持ち悪い。
それに頭も痛い。


そして頭の中で声がコダマする。


『ヒカリはまだダメだよ』


ねぇ? 何がダメなの?
あなたは誰なの?


『私はあなたであなたは私…』


あたしの質問に答えるかのように頭の中で声が聞こえた。


あなたがあたしであたしがあなた?


『そう。だからヒカリは今からお眠りなさい』


そう聞こえたと思ったら急に眠気に襲われた。


なんなの? これ…


あたしは音をたててその場に倒れ込んでしまった。


うっすらと聞こえるあたしの名前を呼ぶ声を聞きながら…





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