光の姫は何も知らない
「それはヒカリさんが能力に目覚めつつあるからです」


どこからともなく声が聞こえてた。


皆がそっちに顔を向けるとそこには赤井さんがいた。


なんで赤井さんがここに？って思う前に４人を見ると４人はシュンって頭を下げていた。


えーっと…これは？


一人考えていると赤井さんの言葉で納得した。


「ヒカリさんをあそこに連れて行こうとしたのは誰ですか！ 彼女はまだ能力に開花していません。それなのに連れていくなんて彼女が闇に取り込まれた場合どうするつもりだったんですか？」



おっつ。赤井君より酷いこと言ってるな。


呑気にそう思っていると赤井さんの矛先があたしの方に向かった。


「ヒカリさんもヒカリさんです。何を言われたかわかりませんがすぐに口車に乗ってついていくんじゃありません！ わかりました？」


赤井さんのマシンガントークに圧倒されてコクンって頷くことしか出来なかった。



赤井さんは怒ると怖い。


あたしの胸にその言葉が刻まれた。




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