光の姫は何も知らない
さっきみた夢を思い出そうと考えるんだけどまた頭がズキッて痛くなる。


なんなのよ…これ。


「顔。青いけど大丈夫?」


ライト君はあたしの体を支えながら聞く。


「あっ、うん。大丈夫」



「そっ。それなら良かった」



ホッとした笑顔があたしに向けられ、トクンって胸が高鳴った。


「白原さん。顔赤くないですか?」


クスッて無邪気に笑う碧山君。


「そんなわけないじゃない!」


指摘されたことが恥ずかしくてまた赤くなってる気がした。


「ホント。白原さんはからかいがいがありますよね」


ニッコリと微笑むミズノ君。


皆ってあたしのことをからかってたの!?


というかさっきからあの人は人のことを睨みすぎなんですが…


せっかく実はいい人なんじゃないかって思ったのにな。


こっちも少し睨み気味で赤井君を見つめる。


だってあんなに睨まれるのは嫌だからね。




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