光の姫は何も知らない
悠長に腕を組みながら考えて走る。


こんなことをしてたら下に落ちているものには気づかない(今になっては当たり前ですけど)もので…


案の定たまたま落ちてた缶を思いっきり踏んでしまいそのまま音を立てて転んでしまった。


そのせいで影はあたしに追い付いてしまいジリジリと近づいてくる。


これは絶対絶命のピンチみたいな感じ?


さてとどうしたものか。



自分がピンチなくせに人事のように考えてしまうのはあたしがおかしいのかしら。



あと数センチであたしに届くってところまで影は近づいていた。




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