光の姫は何も知らない



4人の少年と1人の少女が立ち去った後。


そこに1人の老人と1人の若い男性が立っていた。


老人は目を細めながらさっき起きたことを思い出していた。


「やはり彼女の能力はすごいですね。さすが光の能力者です」


若い男性も思い出しながら前を見据える。


若い男性の前には建物があった。


だがその建物は普通の建物とは違い隕石がぶつかったんじゃないかと思わせるほどの大きな穴があった。


「私が見込んだことはあるわ。
さて。彼女をどう育てるかだ」


老人はフォッフォッと楽しげに笑う。


「一応、監視をしますか?」


「いや。そんなことしなくてもカイジ達が守ってくれるじゃろう。
それよりもあの壊れた建物は直せるか?」


「もちろんです」


若い男性はニッコリと微笑みながら建物に向かって手をかざす。


すると大破された箇所がみるみる木で覆われていく。


そして建物は修復されていた。


「さてと。このあとはどうなるかのう?」



老人はまた楽しそうな笑みを浮かべた。





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