奈落の王女に仕えしは執事

気付いたらいつの間にか眠りについていた。
目を覚ましたら、ぐつぐつとキッチンから音がして、かすかにいい匂いがした。

「おや、お目覚めですか?」

「…あ、はい」

「寝顔、可愛かったですよ」

もう返す言葉も分からない。
顔がみるみる熱くなったのが、凄い分かる。

「~~今日は何です?」

「ふふ、今日はポトフです」

「…意外と作る料理が普通なんですね、でもそちらの方が嬉しいですけど…」

はい、と返事をしてレインはキッチンに戻った。
テーブルに置いてある皿に、ポトフを入れる姿が見える。

この人、謎が多すぎる…

 
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