奈落の王女に仕えしは執事
とりあえずあがると、タオルで体を拭いた後に服を見た。
「やっぱり」
それは私好みの可愛らしいネグリジェで…
あの人は私の全てを知っているような気がして、少し嬉しい気持ちもあった。
ドアから出ると、レインはホットミルクを入れている。
丁度ホットミルクを飲みたかったから、つい口は、
「やっぱり」
そう言ってしまった。
レインはビクンと体を震わせた、多分知らなかったのかな、
そこだけ知らないレインが可愛らしく感じる。
「?」
綺麗な瞳が、私を見た。
気のせいか、少し胸が跳ねた気がしたけど気のせいだろう。