奈落の王女に仕えしは執事
-ここは慈悲と愛に満ち溢れたサラサ。
ヨーロピアンな家がたくさん建ち、その家が建ち並ぶ奥に大きな城が建っていた。
国旗が飾られ、城門の前には二人の警備が立つ。
このサラサは自立国であり、同盟国が多数ある平和な国だ。
特にここの頂点に立つは王女。
煌びやかなドレスに、サラサラな茶髪。
瞳は人形のように大きくて、
彼女はいかにも素敵だ。
そして心に秘める気持ちも、とても純粋で優しい心情を持つような、王女。
彼女の名前は、アリア。
アリアは皆を優しい瞳で眺め、少し微笑んだ。
いずれ迫る国の終焉には、
気づかずに……