奈落の王女に仕えしは執事

「レインのおかげですよ」

「えっ?」

「ふふふ」

戸惑った表情で私を見たけど、
とりあえず放置した。
…もし国に戻れたならば、レインにプレゼントしたいな…

…たくさん並ぶ店、
久々に外を見た気がしたけど、昨日のこの時間帯は城にいたんですよね…

「何か、幸せでした」

「…そうですね」

軽く笑いあった。
それから久々の外出に喜びながら、私たちはもっと進んでいった。

< 26 / 92 >

この作品をシェア

pagetop