奈落の王女に仕えしは執事

最近、
エンリ国と同盟を結んでからは、民の様子が余所余所しい。

子供は挨拶してくれるが、親がこっちを見ながら恨めしそうに子供を連れて行った。

城の人は優しく接してくれるが、途中で数人やめてしまった。

「…何か、したのでしょうか」

自然とため息が出た。

そして今日の夜に、
私の国が消えていく…

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