奈落の王女に仕えしは執事
「…お返しはケーキで」
にこりと微笑んで、私を見つめた。その時、私の鼓動が更に早くなる。
…もしかして、
とは思ってたけど、何故だろうか…
凄い恥ずかしい…
「…それでは、帰りましょう」
-ギュッ
ゆっくり手を繋ぐ。
更に顔が熱くなって、鼓動も波打っていた。
…死にそうです。
「………」
ふと、レインを見た。
もしかして私はレインに一目惚れをしていたのでしょうか。
凄い今の時間が大切に感じ、この手と手の繋がりの温もりが幸せに感じた。
「…姫」
「え?」
「…、ありがとう」
-ドサッ
その時、レインは倒れた。