奈落の王女に仕えしは執事
-レインside-







バタン
その音と共に姫は出て行った。
とりあえず立ってお世話とかいろいろしたいところだけど、心遣いを無駄には出来ない。

…一応コップだけでも片づけようと、立ってキッチンに向かった。

姫がいない。

全部屋を見ても、姫はいなかった。少し胸騒ぎがしたけれど、もしかしたらバルツの所にいるのかと思い家から出た。

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