奈落の王女に仕えしは執事
椅子を横に持ってきて、
ゆっくり額の汗を拭いた。
「…ありがとう」
「どういたしまして」
何度も髪を撫でながら、
首や背中も拭いた。
「…シャツ置いときますね」
「はい…」
新しいシャツをベッドに置いて、部屋から出ようとした。
その時レインは、
「…もう、目を反らさないでください…!」
と言った。
私は何の意味か分からなかったけど、とりあえず頷く。
そしてキッチンに行って、
私はお粥を作りにいった。