奈落の王女に仕えしは執事
最近調子が変だ。
…私、城にいたときよりも幸せに感じてしまう。
レインと過ごした日々の、一分一秒が大切に感じた。
チラッと寝ているレインの部屋を見る。
何故だかとても締め付けられるような気持ちに押しつぶされそうで…
しかもさっき抱き締められたとき…居心地が良かったとか…
私が私じゃない気がした。
…レインと離れていく日が来ると思うと怖くなる。
いつか執事じゃなくなったらどうしよう…なんて、変な気持ちが溢れてきた。
そんな事で悩んでるあいだに、
自然とお粥は出来ていた。