奈落の王女に仕えしは執事

…姫は、私が誰かも分からないのに明るく接してくれた。
私は姫を一生護ると誓い、一生傍にいる事を願うつもりだ。

「…このままだったら」

どれだけ幸せなのだろうか。

…私は、姫を…
とても大切に思う

体を洗い流しながら、
この気持ちを捨てようと思った。でもその分更に募るばかり。

「…っ…なぜ」

まだ出会って数日しか経っていない筈だ、どうしてこんなに気持ちが傾いたのだろうか。

「…まだ未熟なのですね」

私は、執事であるはず。
彼女は主人。

駄目だと思うと更に愛しさは募る自分は、罪ですか…?

 
< 47 / 92 >

この作品をシェア

pagetop