奈落の王女に仕えしは執事
…姫は、私が誰かも分からないのに明るく接してくれた。
私は姫を一生護ると誓い、一生傍にいる事を願うつもりだ。
「…このままだったら」
どれだけ幸せなのだろうか。
…私は、姫を…
とても大切に思う
体を洗い流しながら、
この気持ちを捨てようと思った。でもその分更に募るばかり。
「…っ…なぜ」
まだ出会って数日しか経っていない筈だ、どうしてこんなに気持ちが傾いたのだろうか。
「…まだ未熟なのですね」
私は、執事であるはず。
彼女は主人。
駄目だと思うと更に愛しさは募る自分は、罪ですか…?