奈落の王女に仕えしは執事
そしてレインは、
頬にキスを落とした。
どこかの本や伝説みたいに、夢のような現実。
「…ありがとう、レイン…」
身をレインに預けた。
レインは髪を撫でて、私の名前を何度も囁く。
とても幸せ、
きっと私は一番幸せなのでしょう…
そう思った。
「……愛しています」
出会った時から始まっていた。
始まりは終わりを告げずに、永遠に語り継がれるでしょう。
ただ私は、そう思った。
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