奈落の王女に仕えしは執事

首にきらきら光るネックレス。
いつか指輪も二人ではめれたらいいな。

そっと、レインにくっつく。

「そうですねー」

今心をよまれました。
クスクス笑って、いつものように頭を撫でてくれる。

「レインに頭撫でられるの大好き」

「いつでも撫でますよ」

そう言って私をからかう。
でも案外いいかもしれないなんて思ってしまいました。

「もし他の人と喋ってたらどうします?」

「…秘密です」

少し凹んだ様子。
でもそんなレインも可愛い。

とてもとても、大好き。

「ちなみに私はしませんよ、姫。あなた一筋ですから」

「わ、私もしませーん!」

< 84 / 92 >

この作品をシェア

pagetop