奈落の王女に仕えしは執事

たくさん買った荷物を、
並んで持ち合った。

こんな夢みたいなことが、現実なんですね。
国を民を諦めて、得れたものは何よりも大切な人。

従者達の気持ちを、
確かに私は無駄にした。

「…大丈夫ですか?姫」

「はい、大丈夫です!それに今日、やっとレインにプレゼント出来るんですから」

こんなところで、
私は負けない。

愛する人がいて、愛してくれる人が今ここにいるから。

< 87 / 92 >

この作品をシェア

pagetop