奈落の王女に仕えしは執事

「つきましたよ」

そう言ってレインは私の手を引いて、部屋に入った。
広くなったキッチンに行って、早速チョコレートケーキの材料を分ける。

「さ、もう時間はありません!頑張っていきましょうか」

それから、
たくさん幸せな時間が始まった。それはとても、夢のような。

作りながら、
今までの思い出を一つ一つ振り返り始める。

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