奈落の王女に仕えしは執事

最初私たちが出会って、
介抱されてるあいだに私たちは恋に落ちた。

町に出かけたときは、本当にハラハラして怖かったけど、その後レインが倒れたのが一番怖かった。

バルツさんに助けてもらって、ずっと看病してたんだけど…
その後レインに私は…

……まぁ、置いといて。

それから幸せだったな、
好きという気持ちが分かって、たくさん思い出を貰ったし…

でも幸せが消えてしまって、
レインがバルツさんと死んだとか言われ…でもレインは生きていた。

バルツさんは亡くなってしまい、エンリの王は、サラサの時期国王になってしまうし…

レインは何もない私を愛してると言ってくれた。
必死に受け入れてくれたレインは、誰よりもカッコいい。

今横に立つレインの顔を覗き込んで、静かにキスを落とした。

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