奈落の王女に仕えしは執事

ゆっくりゆっくり、
チョコクリームで飾っていく。
真ん中にちょっとしたペンで文字を書いたりして遊んでた。

初めて私から渡したプレゼントは、とても楽しいもので。

「っと、……出来ましたっ!」

「よかった…凄い綺麗に出来てますね、姫」

「はい!」

可愛らしく飾ったチョコレートケーキ、二人で切って分ける。
余ったのはとりあえず置いといて、私たちは座った。

「頑張りましたねー」

そう言うと、頷いたレイン。
いつも微笑んでいてくれるレインは、最初逢ったときよりも変わっていない。

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