セレブリティー・ラヴ
「沙羅。」

香坂先輩は書記の花草先輩をそう呼びました。

「わかったわ、徹。」

花草先輩の声は、ふんわりしてて。

それに、香坂先輩を名前で呼ぶなんて…
きっと、仲が良いんだろうな。

…なんて、いらない詮索。


でも、なんだろ?
なんかモヤモヤする…。

「どうした、小豆??」

ましゅまろが、小さな声で話しかけてきました。

「う…ん?なんでもないよ〜。」

香坂先輩と花草先輩を見たまま答えた私に「なるほどな。」て言って、ましゅまろは言いました。

「あの2人、付き合ってたんだ。」
「あ…なるほどね〜。」

だから仲いいんだ〜。

「そこの女子生徒2人、静かにっ」

香坂先輩に注意されて、しゅんとする私と、はぁ…とため息のましゅまろ。

香坂先輩の方を見ると、口パクで『こら』って…。

なんか、ちょっと嬉しい私。


……ん?


ちょっと引っ掛かるのがあるものの、委員会は着々と進んでいくのでした。
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