セレブリティー・ラヴ
ステージの幕の所で深呼吸して落ち着こうとするけど、全然ダメです…。


ぅう…たすけてください…。



私が青ざめていると、生徒会長さんが戻ってきて、すれ違うときに頭をポンとしてくれました。

「大丈夫だよ。
普通に友達に話すような感じでやればいいから…。」

私は去って行く生徒会長さんを振り返ってニコッと笑いました。

「ありがとうございますッ。」












『それでは一年生代表、織原小豆さん。』

呼ばれた私は、ざわめく全校生徒の声を気にしないようにして、マイクに歩き出しました。
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