セレブリティー・ラヴ
書類を片付けた俺は、ほとんどの生徒が下校、部活に行って人気のない中庭にきた。
晃にイジられるのも嫌だったしな。
だから、生徒会メンバーが各自の仕事が終わるまでここで休む事にした。
「香坂先輩ー!!」
聞きたかったその声。
「…こんにちは〜。」
振り向くと、あずきがそこに居た。
「あずき、今帰り??」
「そーなんですけど…。
ましゅまろが、大学部に用事があって行っちゃったんで…。」
「じゃあ、待ってる間、俺と居てくれないかな?」
「はいっ。」
俺たちは近くの木陰に座った。
「もう遅咲きのここの桜も、散ってきちゃいましたね〜。」
下に落ちた花びらを風に乗せてヒラヒラと舞い降りる姿を見ながらあずきは呟いた。
「桜、好きなの?」
「はいッ。ピンクでちっちゃくて可愛いです。」
微かに残る桜を仰ぎ見るあずき。
なんだか、凄く和む。
「私、ピンク大好きなんです〜。
今度のパーティーもピンクのドレスにしてもらっちゃいましたッ」
ニコリと俺に微笑むのが、とても可愛くて。
そうか、と思いだしてパーティーの事を話題にする。
「パーティー、今年は出るんだって?」
「…御父様に頼まれちゃって…。
ぁ、先輩も来るんですよね??」
「あぁ。」
「先輩がスーツ着るの楽しみです〜。」
「…?制服とあんまり変わらないよ??」
「そぉなんですけど、制服でもカッコイイ先輩が、大人な感じで更にカッコよくなるんじゃないかなって!!」
……。
あずきは知らないだろう。
君のその一言で俺がどれだけ喜ぶかを…──
俺はあずきの頭を撫で
『悪い子だね…』
─…と呟いた。
晃にイジられるのも嫌だったしな。
だから、生徒会メンバーが各自の仕事が終わるまでここで休む事にした。
「香坂先輩ー!!」
聞きたかったその声。
「…こんにちは〜。」
振り向くと、あずきがそこに居た。
「あずき、今帰り??」
「そーなんですけど…。
ましゅまろが、大学部に用事があって行っちゃったんで…。」
「じゃあ、待ってる間、俺と居てくれないかな?」
「はいっ。」
俺たちは近くの木陰に座った。
「もう遅咲きのここの桜も、散ってきちゃいましたね〜。」
下に落ちた花びらを風に乗せてヒラヒラと舞い降りる姿を見ながらあずきは呟いた。
「桜、好きなの?」
「はいッ。ピンクでちっちゃくて可愛いです。」
微かに残る桜を仰ぎ見るあずき。
なんだか、凄く和む。
「私、ピンク大好きなんです〜。
今度のパーティーもピンクのドレスにしてもらっちゃいましたッ」
ニコリと俺に微笑むのが、とても可愛くて。
そうか、と思いだしてパーティーの事を話題にする。
「パーティー、今年は出るんだって?」
「…御父様に頼まれちゃって…。
ぁ、先輩も来るんですよね??」
「あぁ。」
「先輩がスーツ着るの楽しみです〜。」
「…?制服とあんまり変わらないよ??」
「そぉなんですけど、制服でもカッコイイ先輩が、大人な感じで更にカッコよくなるんじゃないかなって!!」
……。
あずきは知らないだろう。
君のその一言で俺がどれだけ喜ぶかを…──
俺はあずきの頭を撫で
『悪い子だね…』
─…と呟いた。