セレブリティー・ラヴ
一通り、挨拶を済まし壁に寄ると沙羅が隣に居た。

「おつかれのようね??」

「…そんな事ない…」

少し笑ってみたものの、やっぱり久々の─…それも、こんなに大規模の…─パーティーは疲れる。


周りに耳をすませると聞こえる。

「徹様と沙羅様だ…」
「よくお似合いで。」
「絵になるわ。」


その声たちには、本当にため息なんだ。



前は戯言…と流す術をもっていたが今の俺にそんな余裕は、ない。

でも、やはり沙羅は大事な友達だから…また受け流しておくしかないんだ。


あずきにだけは、誤解されませんように。
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