セレブリティー・ラヴ
やっと思いついて言った言葉に私は自分で頬を染めてしまいました。


「…謝るのでしたら…もう一度、キスしてください。」


先輩も顔を真っ赤にしました。

それでも、真剣な眼差しで私に問いかけました。


「キス…していいの?」

「はい…。」


目を閉じると、唇に柔らかいものが当たる感覚と、その後に抱きしめられる感覚。


「あずき、好きだ。」

「たぶん、私も…先輩が好きです。」

「たぶんって…ッ」


先輩は声を上げて笑いました。


「そんなに笑わなくったってぇ……。」

「ごめん、ごめん。
可愛かったから…つい。」


私は頬を膨らませ、先輩の胸に顔を隠しました。
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