セレブリティー・ラヴ
「お仕事、今日は早く終わったんですね。」

「うん。晃が手伝ってくれたからね。」


晃は最近、俺を見てちょっかい出すのではなく、何かと手伝ってくれる。


「木境先輩、優しいですね。
おかけで徹様に会える時間が長くなって嬉しいです。」


ニコニコ笑うあずき。


俺が頭を撫でると、少しだけ頬を染めて膨れた。


「も〜!!徹様は!!
いっつも私の事、子供扱いするんだからぁ〜…」


子供扱いじゃないよ。


…と、否定したい所だったが、俺はその言葉を飲み込んだ。


もう少し、怒った顔を見ていたかったから。
< 39 / 64 >

この作品をシェア

pagetop