セレブリティー・ラヴ
「何?」


ちょっと、ぶっきらぼうに答えると沙羅はクスクス笑った。


「生徒会の事…なんて、嘘よ。
──…ねぇ、わたくしの所に戻って来て??」

「ごめん、それはできない。」


それだけ言って、あずきの所に戻ろうと踵を返す。


「なぜ!?何故あの子なの!?
わたくしの方が美しく、徹に釣り合うのに!?」


沙羅が叫ぶ。

俺は振り替えって沙羅を見た。


「もう、俺は彼女以外では嫌なんだ。
君の所には戻らない。」


これで終わりだ。


──…自分でまいた種なんだ。


あの日。

沙羅と付き合うと決めたのが、そもそもの始まりだ。


あずきと、もっと前に出会えていたら…。
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