セレブリティー・ラヴ
先輩のキスを目撃してしまって、一週間が経ちました。


放課後、帰ろうとすると花草先輩に呼ばれました。


「織原さん、ちょっといいかしら?」

「はい…。」


正直、花草先輩に会うのも嫌でした。

だって、今、何か決定的な事を言われたら、私は崩れてしまいそうで。


徹先輩が好きなんです。

“キス”を妹と思われていないと否定する理由にできない事が分かってしまいました。

それでも、優しい徹先輩が好きです。



もしも、私を妹の様に好いてくれていて、花草先輩を恋人のように好いているなら私は身を引こうと、覚悟していました。
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