【短】Name
大体、予想はしてた。
惣介は剣道部の主将で、
ほぼ毎日部活があって。
クラスが違う私たちは、
土日はもちろん、平日だって
ろくに二人で話せない。
一緒に帰れるのだって、
一週間で多くて三回位だし。
―――――――それに。
そもそも私と付き合うまで、
惣介は女子と全く関わりが無かった。
いや、もっと言ってしまえば、
興味自体がないんだと思う。
私だって、最初は赤の他人だったし。
彼と同じクラスの男友達に
なんとか協力してもらって、
やっと普通に話す仲になったんだ。
もちろん、告白したのも私から。
生まれて初めての告白だった。
だけど―――――――………
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