へたれンパイア~バイオレンスな生贄~
Prologue
「あの人、“ゴート”の末裔らしいわよ」
そんな囁き声が、今日もあたしの耳に届く。
「嘘!それで、この“クイール”の団員なんか務めてるの!?」
囁かれる話題は、いつも同じ。
「やだぁ…私達まで、“補血種”として狙われたらどうするのよ」
そして、言われる台詞もいつも同じ。
「早く、絶滅しちゃえばいいのに」