へたれンパイア~バイオレンスな生贄~
GOAT#1
接触
「さぁ、アンタ達の親玉はどこ!?早く、ゲロっちゃった方が楽になるわよ」
仕留めたばかりのサッカー……
いわゆる、ヴァンパイアの中でもザコ中のザコであるソイツに銃を向け、あたしは問う。
その青筋が浮かぶ骨張った首筋をブーツの底で踏みつけ、その額にはクイール特製の銀弾が仕込まれた銃口を擦り付けた。
それだけでも、このアリンコ染みた力しか持たない下等生物への脅しとしては、充分な効果が得られる
「rwtjagmjaglmg」
「分かる言葉で言いなさい」
そして案の上、意味不明な言葉で語りかけてきたサッカーに対し、あたしは苛立ち紛れにその銃口を更に強く押し付けた。
全く、これだから下等生物は……
「D'ont kno…」
「何ですって?」
「…知…分か……jthqj…ない」
「……」
ちょくちょく意味不明な言葉が混じるけど、どうやらコイツはその存在の居場所を知らないと言いたいらしい
そして
「あっそ、じゃあね」
そんな役立たずに、用はない。