☆三つ星☆
きっとあの人のことを考えているのだろうな。と早苗は思った。

最初からそうだったのだ。

こうちゃんに初めてを捧げたその日から、こうちゃんの瞳は遠くを見つめていた。

それでもいいと思った。
目を閉じていれば、佐藤の温もりを感じることが出来る。

こうちゃんの鼓動を感じることが出来る。

それだけで早苗は幸せたっだ。

本当に求められているのが、私自身ではない…と分かっていても。
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