☆三つ星☆
大きなテディベアが、椅子に腰を降ろし、パタパタ手を仰いでいるのである。

びっくりし過ぎて、箸に挟まれていたお好み焼きを落としてしまった早苗は、ただそのテディベアを凝視していた。

視線に気付いたのか、でかいテディベアは首を傾げる。

あまりにも可笑しくて、早苗は大笑いしてしまう。

まさか、こんなところでテディベアに会うなんて思ってもみなかったのだ。

しかしながら、テディベア自体は大好きなのである。

両親からのプレゼントということもあるんだけれど、その存在自体が早苗の気持ちを落ち着かせ、幸せにする。

心が温かくなるのを感じていた。
< 59 / 114 >

この作品をシェア

pagetop