☆三つ星☆
図書館に着いた早苗は、さきほどの出来事が気に掛かり、レポートに身が入らなかった。

嬉しかったなぁ。

幸せだったなぁ。と思う。

あんなに喜んだのは、どれくらい振りだろう?

記憶する限り、あそこまで嬉しかったことはなかったと思う。

どうしてあんなに嬉しかったのかは分からない。

たかが、テディベアの被り物をした人に、恐らく自らが所属するであろう、そのブースに連れ込まれただけなのである。
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