☆三つ星☆
「光一先生の事が好きなんだもんね。」

ふふふ。と言って優しく笑った。

早苗は目を見開いて、今度こそ身振り手振りて全面否定した。

気付かれるわけにはいかなのだ。

気付かれたら、佐藤先生に悟られたら、拒絶されるだろう。

そうしたら、早苗は居場所を失ってしまう。

そんなこと早苗に耐えられるはずがなかった。

「それは…ないと思います。ずっと小さい頃から診ていただいてますけど。別に好きとかじゃあ…。」
と言って目線を村松から逸らした。

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